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そしてアトピーになった

2012年に入ってからは、薬の量も増えていたせいもあり、私は定期的に皮膚科にかかっていました。炎症はほぼ体全体に出ていましたが、例えば腕の炎症が収まると今度は足がかゆくなり、足に炎症が出ます。今度は足が治ってきた頃には再び腕に炎症が・・・を繰り返していました。治った部分にステロイドを塗らなくなると途端にかゆくなる感じでした。

 

この頃自分ではもうステロイドでは治らない事がうすうすとわかっていました。どうせ塗っても治らないなら、いっその事塗るのをやめて様子を見ようと思い、ステロイドを止めてみました。それから間もなく、あの日の事、2012年の3月11日の事はよく覚えていますが、突然顔が燃え上がるようなかゆみに襲われたのです。夕方で出勤中でした。燃え上がるようなかゆみという表現はあまり見たことも聞いた事もないですが、まさにそんな感じでした。他に言い換えるなら寒気がするくらいかゆいとでも言いましょうか。とにかく首から上、顔や頭が燃えるような感覚になりました。しばらくして鏡を見ると、顔が真っ赤になっていました。これはまさにムーンフェイスと呼ばれる、ステロイドの離脱症状に表れるものだと思いました。その兆候は少し前にありました。おでこ、左眉毛の上の皮膚がやたらと黒ずんできて、鏡を見てあれ?と思ったのです。

 

ムーンフェイス

私は次の土曜日に皮膚科に行きました。先生は、「顔がかぶれているね。」と言いました。私がおでこの黒いしみなどを見せて、「これはステロイドのリバウンド症状ではないですか?」と聞くと、「リバウンドが起こるほどステロイドを使ってないよ。」と言われました。でも、全身のかゆみは耐え難いものになっていましたし、薬を塗っても良くなるどころか益々悪化していったので、「先生、これってアトピーなんですか?」と聞いてみました。そしたら、「広い意味ではアトピーになるね。」と言われました。広い意味ではって一体どういうことだ?と思いましたが、ともかく、この時私は初めてアトピー患者になりました。

 

「私は元々、首をゴシゴシこすっていて炎症になって、そこを治そうと思ってきていただけなのに、何で終いにはアトピーになるんですか?納得いきません。」と言ったら、「体質がずっと同じ人は殆どいないから。」と言われました。私の体質の変化によって、接触皮膚炎だったものが、最後にはアトピーになったと言うのです。本当に納得できませんでしたが、医者はあくまでもステロイドのせいではないと言い張りました。絶対に認めませんでした。

 

私は医者にものすごい不信感を抱いていましたが、ステロイドを使ってもダメ。ステロイドを止めてもダメ。他にどうして良いのかわからず、他に頼るべきものもなく、また医者の言うとおり、ステロイド外用薬を塗り続けました。顔が赤いので、顔にもweakのステロイド外用薬(ロコイド軟膏)を処方され、塗っていました。頭皮も湿疹だらけでデコボコになっていて、リンデロンVGローションを塗っていました。あと、体質改善の為といって、漢方薬を処方されました。ツムラの抑肝散加陳皮半夏という薬でした。

 

ムーンフェイス
《上の画像の説明》
顔の皮膚が赤く、デコボコしています。頭皮も同じ様にデコボコです。私はステロイドによるムーンフェイスだと思いましたが、医者は認めませんでした。顔も丸くなって、赤くパンパンになり、顔を洗っただけでもピリピリと痛む状態です。医者はかぶれだ、体質の変化が原因だと言いましたが、ただのかぶれではない事は明らかですし、そもそも体質の変化って一体何なのか?全く腑に落ちません。

 

 
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