スポンサードリンク

ステロイド外用薬を常用した

41歳アトピー男

私は医者でステロイド外用薬(リンデロンV、VG、マイザー軟膏など)と、ステロイドの入った飲み薬、抗アレルギー剤(ザイザルやタリオン)を処方されていましたが、医者から言われたとおりに使用していました。でも全く治るどころか症状は悪化するばかりだったのですが、この頃ようやく「治らないまま、ステロイドを塗り続けて良いのか?」という疑問を抱きます。この時点では、まだ自分がアトピーだとは思っていませんでした。私は元々首の接触皮膚炎から皮膚科に通うようになり、それを治すのが失敗して少しこじれていると言われたものですから、自分がアトピーだという認識が全くなかったのです。

 

とりあえずネットで調べてみたら、この時初めて、ステロイドを常用していた人がステロイドを体から抜く、「脱ステロイド」を苦しみながら実践している人の話とか、医者でもステロイドを絶対使わない医者もいて、ステロイドには賛否両論ある事とかを知りました。アトピーの人は大変そうだなぁ・・・と言うのが実感でしたが、まだ自分とは無関係だと思っていました。自分はアトピーだという認識は全くありませんでしたし、医者が処方してくれるものがそんなに危険なものであるはずがないと思っていましたので、脱ステロイドをやらなければならない人は、重度のアトピー性皮膚炎の人か、ステロイドが体に合わない人であって、自分には無関係だと思っていたのです。でも、薬を塗っても全然治らないので、このままステロイドを使用し続ける事は危険ではないのかと思い始めていました。

 

ステロイドについては医者からろくな説明もなかったので、自分で色々ステロイドにはどんな弊害があるのかを調べました。調べていくと、ステロイド外用薬には5(weak)から1(strongest)まで5段階がある事、炎症を鎮めるにはステロイドが有効で、薬を急に止めるのではなく徐々に弱めていく方が良い、ステロイド外用薬の間違った使い方をすると、最悪ステロイド皮膚炎を起こし、脱ステロイドを余儀なくされる、などと、大体どこを見てもそんなような事が書かれてありました。

 

私はマイザーというステロイド外用薬を使っていましたが、ネットで調べたら5段階の内の2(very strong)でした。結構強い薬だなぁと思ったので、先生にネットで調べた事を言ってみました。「マイザーってvery strongだって書いてありましたけど、こんな強い薬を使用して大丈夫なんですか?」とか、「ステロイドって恐い薬だってネットに書かれてありましたがどうなんですか?」と聞いたら、「医者が出す薬にあまり神経質にならないで。」と言われました。「ネットを見てると気持ちが滅入って病気になるよ。」とも言われました。後から、ネットにはステロイドを否定する記事が沢山ありますし、やはり私以外にもステロイドを使用して症状が悪化した人が文句を言って来てるんじゃないかと思いました。先生はステロイドの話になると神経質になった気がしました。

 

ステロイド外用薬
↑私が使っていた薬です。

 

医者は、ステロイド剤はネットで非難されているみたいな恐い薬ではないから、そんなに神経質になる事はないというようなことを言いました。私は医者には不信感を持っていましたが、もう一回信じてみようと思い、医者の言われるようにステロイド外用薬と抗アレルギー剤を使い続けました。今から思うと私のかかっていた医者は本当に酷い医者だったと思うのですが、話をして、「じゃ、お薬出しておきますね。」と言われ、患部を診ることなく終わりにされそうになるので、「先生、ちょっと背中見てくださいよ!」と言ったらやっと患部を見てくれるという時もありました。

 

炎症は体全体に広がり、頭のてっぺんから足先までかゆく、ちょっとかけば血が出てきました。チューブのステロイド剤を5本単位でもらってきていましたが、炎症が広範囲なのですぐになくなってしまう事と、ちょっと弱めのステロイドにして欲しいと頼んでみました。医者は弱いステロイドにしたら効果はないと言われましたが、今まで散々塗ってきても治らなかったので、リンデロンVG(strong)と亜鉛華軟膏を練り合わせた外用薬を全身に塗るようになりました。顔にもポツポツが出来ていたので、先生に、「顔に塗っても良いですか?」と聞いたら、「顔にはあまり塗らないほうが良いよ。」と言われました。「あまり塗らない方が良いってどういう事ですか?塗って良いのか悪いのかどっちですか?」と聞いたらまた「医者の言う事にそんなに神経質にならないで。」と言われました。顔は吸収が良いからという事を言われましたが、結局「塗って悪いという事はない。」と言われたので顔にも薄く塗っていました。

 

私はステロイド外用薬と抗アレルギー剤で治ると見立てられ、半年以上、毎日それらを使用してきましたが、治るどころかどんどん症状は悪化しました。

 

 
スポンサードリンク